トップ中国のあれこれ何と言っても按摩

何と言っても按摩

 中国では按摩がとても安いので、本当によく行きました。
 それに比べると日本の按摩は高いので、ほとんどやってもらったこと
 がありません。

 まあ別に体が凝ったりして苦しい状態ではないので、無理して按摩に
 行く必要もないからですが。

 ですが、中国では「すごく安い」ので、行かないと損という気になっ
 てしまうほどでした。

 もっとも日本のようにレンタルビデオショップとか、大きな書店とか
 はないので、街に出てもあまり楽しいところがなかったからですが。

 中国では按摩店へ行くと按摩だけではなく、中国語の勉強をしたり、
 知らない中国人の人と気楽に世間話をしたりなど、コミニュケーショ
 ンをすることができて、それなりに楽しくもありました。

按摩は3種類

 中国には按摩は大きく分けて3種類あります。

 しっぽりサービスをしてくれるエロ按摩。
 しっかり上手に揉みほぐしてくれるプロの技、按摩専門店。
 そして、手軽で簡単にできる理容店按摩。

 また著名なホテルには、必ず按摩コーナーがありました。
 分類としては専門店グループで、結構しっかりした按摩をしてくれま
 した。

 ■料金:
  ・エロ  3時間 300元(4,500円)(別の機会に詳細を・・)
  ・専門店 1時間  50元( 750円)
  ・理容店 1時間  30元( 450円)

 ■コース:
  いろいろありますが、大きくわけると「全身按摩」と「脚按摩」。
  全身は想像の通りですが、脚按摩はプラスチックの容器にお湯を入
  れ、そしてその中にはバスクリンのようなとても香りの良い薬剤を
  入れ、その中に脚を入れさせます。

  脚の皮膚が柔らかくなったところで按摩をしたり、角質の固い部分
  をナイフで削り取ってくれたりします。こちらも本当に気持ち良い
  サービスです。

  蛇足ですが、どちらもドリンクとフルーツがサービスでついていま
  した。

とにかく安い中国の按摩

 日本のプロの按摩は1時間6,000円くらいが相場ですが、中国では50元、
 日本円にすると約750円。日本の1/8の価格です。

 先に述べたようにあちこちに按摩をしてくれるところがあり、店によ
 ってやり方も少し違うし人も違うので、気に入ったところがいくつか
 できて、よく行きました。

 按摩専門の店もあるし、ホテルへ行けばほとんどのところに、按摩コ
 ーナーをもっています。専門店のようにある階をすべて按摩のフロア
 ーにしているところもあるし、決めた部屋や客室へ派遣するようなや
 り方をしているところもあります。
 

 

安くて上手

 専門店といえどもかなり安い料金であることは、先に書いたとおりで
 すが、実は按摩の技術はかなりレベルが高いです。

 いろいろ聞いてみると、按摩の学校に行って習ったり、専門店の中で
 インストラクターのような人がいて、しっかり厳しく指導しているよ
 うです。

 揉み方を習いある程度のレベルになってから実戦をやるのですが、
 まだ見習いのうちは働きながらさらに継続して教育も受けるようです。
 教えてもらいながら働いているので、給料は安いようですが。

教育と勤務体制

 その店に所属していれば、基本給はもらえるようになっているようで
 すが、その金額はかなり安いので、実際に働いてその料金より一定の
 割合で稼ぐことにより、それなりの良い金額になるようです。

 休みは週に1日だけで、毎月の勤務体制というか当番は決まっていて、
 決められた休み以外に休む場合は、反則金を払うような仕組みとなっ
 ているようです。

 なので、いったん勤務当番が決まったら、なかなか休めないというこ
 とになります。割り当てられた日以外で休むと、どんどん給料が減っ
 ていくような反則金の金額なので。

 勤務は午前11時より深夜12時ころまでのようで、まる13時間働
 きづめということになり、まともにやるとかなりしんどい勤務となる
 ようです。

 ですが、みんなよい固定客をつかみ、適当にその中で世間話などをし
 ながら、ストレスを発散させているようです。

理容店の按摩

 理容店では日本と同じように髪の毛をカットし、ヘアースタイルを整
 えてくれるのですが、ほとんどの店は按摩もやっています。

 1階でヘアーカットをやり、2階で按摩をやっています。

 店の1階に入ったら、すぐに按摩をしたいと伝える必要があります。
 何も言わないでいるとヘアーカットだと思われてしまうので。

 わたしはいつも店に入ると両手を前に出して、肩をモミモミするよう
 に手を動かし、「按摩 可以馬?」と言っていました。

 するとすぐに相手は理解してくれて、2階へどうぞと案内してくれま
 す。2階には小さな個室が4~5室あり、その中の一つに入ってマッ
 サージ師を待ちます。

 行きつけになると、2階に移動するときにお気に入りの名前を言って
 指名して、マッサージをしてもらいます。

 理容店の按摩といえども侮るべからず。本当にかなり上手ですよ!
 マッサージしてもらっている途中に、気持ちよくて寝てしまったこと
 も何度もあります。

困ったこと

 両足の付け根にはリンパがあるので、当然しっかりと揉みほぐしてく
 れます。しかし相手が若い女性だとへんに意識してしまい、地殻変動
 が起こってくることも多々ありました。

 相手はそれをわかっているのですが、一切反応しないようにしていま
 す。店からそのように指導されているのでしょうね。

 数は少ないですが、中には地殻変動に反応する人もいます。
 笑いながら・・・・と。

中国語の勉強

 わたしの場合、按摩に行ったときはいつも中国語の勉強の場でした。

 小さなメモ帳に書いた例文や単語を見て、
 「あなたはどこの出身ですか?」とか、
 「いつこちらへ来たのですか?」とか、
 「休日は何をしているのですか?とか質問して、相手に通じたとか通
 じなかったとか、やっていました。

 こちらが中国に来てから間もなくて、日本人だとわかるととても親切
 に話しかけてきて、単語などを教えてくれたものでした。

 こちらがかなり話せるようになってからは、出身地元のことや家族の
 こと、名産物、好きな料理など、とてもフレンドリーに話してくれま
 した。

 日本側から見る中国と、中国国内から見る部分は、大きく印象が異な
 っていて、とてもやさしいものでした。

 中国の印象が悪いのは、政府と政府のコントロールしている人が日本
 に大して作為的に敵対しているためで、一人一人の人はとても人懐っ
 こくフレンドリーで、日本人にはとても親切でした。

 韓国の人は細かくてずうずうしい人が多いとのことで、かなり厳しか
 ったような印象が残っていますが・・。
 

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