トップ気持ちをそのまま中国語に置き換える

気持ちをそのまま中国語に置き換える

日本では、「忙しいですか?」[お元気ですか?]「暑いですね!」と
いったように、形容詞を多く使う会話が目につきます。

「あなたはよく働きますね!」とか「それは疲れるでしょう!」という
ような助詞を軸とした会話よりも、形容詞中心のほうが相手との距離を
キープしやすいからでしょうか。

またもう一つの理由として、同じ疑問文でも形容詞なら「ええ、まあ」
で答えを済ますことができます。つまり相手に対するそのような配慮が
あったため、定着したのかも知れません。

そういうような見方で、中国人の会話のパターンを考えてみると、なる
ほど「動詞中心」なのですね。というか、相手との距離をあまり気にし
ないような会話が多いのです。

電車の中での会話

電車の中で向かい合って座った場合など、日本人の場合は黙って本を読
んだり窓の風景を見ていることが多いですが、中国人の場合だと積極的
に会話を始めることが多いです。(都会は少し違うかな・・?)

train

「どこへ行くの?」から始まって、「何しに行くの?」、「旅行?」、
「それとも仕事?」と発展し、仕事の内容や家族構成の話に及んだあげ
く、

「ところで、おたくの会社の給料はどれくらい?」という会話にまで
発展するのが、多くのパターンです。

日本人なら「もう、いいかげんにしてくれよ!」となりそうですが、
中国人同士にとっては、別にプライバシーの侵害でも何でもありません。

広い中国。電車を降りると2人は二度と会うことはないのですから。
 

 

飛行機の中での会話

6年ほど前、香港行きのJALに成田から乗ったとき、機内がほんとう
に静かなんですね。長く中国にいてそのうるささに慣れたあと、日本人
だけの飛行機に乗ったので、その静けさに感心したのでした。

airplane

漏れ聞く会話は、トイレに立つときの「ちょっと失礼」だけ。
たまに「どちらまで?」というのも聞こえました。

「九龍です」「何しに行かれるのですか?」(とたんに警戒感)
「いえ、ちょっと・・」、「ああ、そうですか」。
あとはずっと沈黙・・・・・。

こうした光景を見ると、日本人の会話の単語には、動詞より形容詞の方
がうまく当てはまるという気がします。

気持ちをそのまま中国語に

なので、次のような表現を覚えておくと良いでしょう。

文型にすれと、
 「 形容詞啊!

日本語では、「いやあ、ほんとに~だなぁ!」という言い方です。
それと同じ言い方で話してみてください。

真累阿!    いやあ、ほんとに疲れたなぁ!
 zhēn lèi ā

真好喝阿!   いやあ、ほんとにおいしいなぁ!
 zhēn hǎohē     (ビールを飲んで)→本当によく使いました!
 
真舒服阿!   いやあ、ほんとに気持ちいいなぁ!
 zhēn shūfu ā    (按摩をしてもらって)→本当によく使いました!

自分の普段の会話を振り返ってみてください。大抵はこのような表現に
なっているのではないでしょうか。それが、自然に囗をついて出る表現
というものです。

考えて絞り出すような言い方は、まず役に立ちません。
たとえ絞り出したとしても、極めて不自然に聞こえます。

だからこそ、上のような表現を覚えることに価値があるのです。
このような自然な表現が出るようになったなら、あなたの中国語はもう
中級レベルになっているでしょう!
 

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