トップ6ヶ月で話せるようになった3ステップ+1の学習方法

6ヶ月で話せるようになった3ステップ+1の学習方法

なぜ6ヶ月という短期間で、中国語が話せるようになったのでしょうか?
どんなやり方をすれば、短期間で話せるようになるのでしょうか?

一番大きい要因は、
中国に滞在していたので、「いつでもどこでも自分から話し掛けるのなら、実戦会話練習ができた」ということでしょう。

そしてもう一つは、「切羽詰った、どうしても通じさせたいという欲求と目的」が、最速学習のための強い原動力となったということです。

市街

具体的な部分を言うと、

1)必要な生活用品を一人でスーパーで購入する必要がある
2)ケンタッキーでノーマルのフライドチキンが食べたい
3)ローカルの料理屋でどうしても焼きソバが食べたい
4)ワインとウイスキーを一人で買いに行きたい
5)何としてもタクシーとバスを利用できるようになりたい
6)タクシーでは値段交渉ができないとすごい料金を取られる
7)電車と新幹線で旅行するため乗車券を買いたい
8)停留所と停車する駅名を聞き分けなければならない
9)床屋でマッサージと散髪をしてもらいたい
10)日本人カラオケで歌をリクエストしたりデュエットを頼みたい
11)マッサージ店に予約したり気にいった人を指名したい
12)日曜にJascoに行ってコーヒーを買うため、案内を頼みたい
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物の多さでは日本には比較にならない中国で、生活に必要なものを手に入れたり、おいしいものを食べたり、楽しく遊ぶためには、ありとあらゆる欲求があり、それを実現できるようにするためには、中国語を話せることが必須・・という環境に、はまり込んでいたからでした。

こんな強い動機付けがあるのですから、とにかく1語1文話せるように、集中して勉強しました。

また、すぐには覚えれないので、胸のポケットに入る小さな手帳に、そのときに使いたい単語や文を書き込み、それを見ながら話し掛け、通じないと相手に手帳を見せたりしながら、何とか言いたいことをわかってもらったものでした。

上に書いた欲求を実現するには、そのときどんな単語が必要か、どんな文章が必要かを調べ、メモ帳に書き、現場へ行って話し掛ける、うまく通じなければジェスチャーで伝えようとしたり、筆談まで行ったものでした。

そんなことを繰り返していると、現地の人に話し掛けるのは、まったくというほど抵抗がなくなりました。こちらが、どこか別の国に人間だと見えると、「あんた、日本人かね?」と話し掛けてくるし、「そうです」というと、どんどん話し掛けてくるようになり、中国人というのはかなり人なつっこい人種であることがわかりました。

まあ、このような環境の中で過ごしていると、とにかく探検するためには中国語を話せるということが必要だったわけです。部屋の中に閉じこもる性格ではなくて、あちこちを見て歩きたいし、いろんな人と話してみたいし、どんなことでもチャレンジしてみたいという性格だったので。

女性の友達を作って仲良くなるためにも、どうしてもカタコトでも中国語を話せるようになりたかったのです!
こういう不純な動機のパワーは、すごいですよ、ほんと!

とにかく「強い欲求が一番の近道」につながったのでした。

当時のことをべらべらと書いていても終わらないので、ここらで、まずは自分がきっちりとやった3ステップの学習内容と、プラス1のことについて書いていきます。参考になったらうれしいのですが。

 
順に書いてみると、

ステップ(1):本で勉強

①旅行用の中国語のハンドブックを購入し、良く使いそうな単語と例文を覚えていきました。
②きちっと整理された基本文が載っている本を購入して勉強。
  (本題名:80パターンで話せる中国語会話)
③やさしく解説された中国語の文法本を購入して勉強。
  (本題名:ゼロからしっかり学べる中国語文法トレーニング)
④すぐに使える簡単なミニフレーズ本を購入し勉強。
  (本題名:すぐに使える中国語会話、ミニフレーズ2000)

以上の本を、繰り返し勉強しました。
そして、やりたいことが出てくる都度、必要と思う単語と文を、ミニ手帳に書き写しました。小さな早引きインデックスを付けて。

そして次は、

ステップ(2):リスニングの勉強(mp3プレーヤー)

本の勉強と並行してやったのが、それぞれの本に添付されているCDをmp3データにしてプレーヤーに入れ、朝のウォーキングから始まり、バスの中や電車の中などで、とにかく肌身離さず持って歩いて、少しの時間を利用して聞き続けました。

ウォーキング

更に、

ステップ(3):実践トライ

①日本人料理店
一人で食べに行き、日本語が本当にカタコトしか話せない店員さんに 中国語で挨拶して、それから注文し、料理が届いたらお礼を言って、通じるかどうかを試しました。

②日本人スナック
一人で行ったり複数で行ったりといろいろでしたが、とにかく相手のスタッフに中 国語で話しかけ、通じなければ紙に書いて説明。漢字を書くとかなりの部分が通じました。さすがは世界でたった2国に残った漢字。すごいです!

③面倒見の良い会社の中国人スタッフとの勉強
休日にご飯をごちそうするからとつきあってもらい、中国語を教えてもらった。(雑談して通じないと、筆談をして意志疎通しました)

④スーパーでの買い物
時間あれば一人でスーパーマーケットに行き買い物をしました。
店員の人にこれはあるか、あれはあるかと尋ね、置いてある場所へ案内してもらって、どれが一番いいか確認してからそれを購入しました。

当然、最初はまったく通じなくて、何度もやり取りを繰り返すことになりました。ときには通じなくて、オーバーなジェスチャーを加えて繰り返すことも。

シャンプーを買いたいので、頭を洗うジェスチャーをしながら店員さんと話をしていると、何かおもしろそうな人だなと、近くにいた他の店員さんたちが、「なんだ、なんだ、おもしろそう・・」と話しながら集まってきて、5分もしたら10人以上の店員が集まってきたこともあります。

店員

みんな暇ですね。どちらかというと、万引きチェックのための店員だったようで、退屈していたんですね。みんな面白がって、この日本人はこう言っているんだ・・、いやそうじゃなくてこうだ・・・、いやいやあーだ・・こーだ・・と、よこでがやがや話している状態。

その他、すごく効果があったと感じているものが、もう一つ。

プラス1:携帯メール

日本人料理店の人やスナックの人たちに携帯電話の番号を教えたなら、(すぐに教えろ教えろとしつこく聞いてくるので)、毎日中文でメールを送ってくるようになり、その返信で毎晩一苦労二苦労を繰り返したことです。

ノートに書き写してから電子辞書で単語を調べ、適当な返信文を作ってからやはり電子辞書で中国語に直してから、返信するというもの。

ノートには膨大なメール文が蓄積し、あとでは、その中から適当な文をピックアップしてメールを作り、送信していたものでした。

この作業が、本当に自分の会話力アップにつながったと思っています。
初期の頃は、自分の時間ペースで文を読んだり作ったりできる、メールのやり取りは、すごく良い学習方法の一つだと思います。

以上が、中国に渡ってから独学で中国語を勉強し、最短の近道で話せるようになったと思う、3ステップ・プラス1のやり方でした。
 

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