トップ > 中国生活する上で知っておきたいこと
中国生活する上で知っておきたいこと
今日は中国で生活しているときに、「あっ、これは・・」と強く思ったことについて、いくつか書いてみます。
こぼれ話のようなものなので、気楽に読んでみてください。まず最初は少し硬い話の文法ワンポイントから・・。
1:場所を指す言葉
中国語で場所をさす言葉は、ものをさす言葉と同じで、三つになります。
つまり、比較的近い場所をさす場合は「这里 zhèli」といい、遠い場所をさしたい場合は「那里 nàli」、そしてどこですかと場所を尋ねたい場合は「哪里 nǎli」を使います。
遠い場所の「あそこ」を指す「那里 nàli」と、場所を尋ねるときに使う「どこ?」の「哪里 nǎli」は、同じピンインで間違いそうですが、その上についている四声(イントネーション)が明確に違うので、間違うことはなかったですね。
中国語ではこのイントネーションが多くの言葉を区別するキーワードのようなもので、この部分をいい加減に扱うと、まったく言葉が通じなくなったものです。
2:電話での一言
電話をかける時やかかってきた電話を取る時、日本では多くの人が「もしもし」と言います。このようなときに中国では「喂」と言います。日本語の「もしもし」にあたる中国語ですね。
そして日本語では「もしもし」と2回繰り返しますが、中国語の場合は一度だけ「喂」といえばOKです。電話をかけたり取ったりする時は、まず最初に「喂」と一言だけ云いましょう。
なお、中国では電話をかけた方は先に名前を告げずに、聞かれてから名乗るのが一般的です。もちろん、日本のようにまず自分から先に名乗ってもかまいませんが。
また、「喂」のアクセントは通常は第ニ声ですが、ケースバイケースで第三声あるいは四声になる場合があるので注意してくださいね。
3:先生につける敬称
日本語では人に敬称をつける場合は、男女に関係なく名前の後ろに「様」をつけます。
しかし、中国語では英語の「ミスター」や「ミセス」「ミス」と同じように、男女それぞれ別の敬称が用いられます。
男性には「先生」、女性には「小姐」を名前のあとにつけます。
したがって、中国語の「先生」は日本語の「先生」と意味が全く違うので、注意が必要です。なお、教師の敬称としては男女ともに「老师 lǎoshī」が使われます。
4:中国人に多い名字
中国人には約3500の姓がありますが、全人口の約9割を占めているのは、その中の100の姓になります。
調査によると、最も多い姓は「李(lǐ)」で、人口の約8パーセントを占めているようです。12人に一人は「李さん」だということですね。確かにどこの店や会社へ行っても、必ず「李さん」はいました。もちろん私がいた中国のオフィスにもいました・・何人も。
そのほかに多い名字は次の通りと言ってましたが、聞くまでもなく全員いました。
全て複数なので、名字だけで呼ぶと間違うため、名字だけでなく名前までを一気に呼ぶようにしていました。
王(王 wáng)、張(张 zhāng)、劉(刘 liú)、陳(陈 chén)、楊(杨 yáng)、趙(赵 zhào)、黄(黄 huáng)、周(周 zhōu)、呉(吴 wú)
5:中国は本当に社会主義?
中国に4年近く住んでいて社会主義国家であるということはもちろん知っていましたが、滞在中に身の回りで「ああ、社会主義国家なのでシステムがすごく違うからなー!」と思ったことはより一度もありませんでした。
どちらかというと、日本よりも「お金・・お金・・」という部分が多く、より資本主義的だなと思っていました。
労働者は、みな政府から給料もらっている・・というわけではなく、ほとんどの人は自身の商売をやっていたり、会社や工場に勤めて給料をもらって生活しているのでした。
唯一、市役所や県庁にあたる自治政府がそれぞれにあって、その地区を統治しています。それぞれのトップは書記長と呼ばれ、人治国家である中国では、その人が法律そのものになります。
その人がOKと言えば何でもOKになる世界。少し極端に言うと、まさにそのような社会であると何度も感じたものでした。
日本以上に資本主義的で、みながたんまり儲けようとしている社会。
自治政府もアパートを建設し、入居者と契約して入居料を取り、そしてそれを次の建設に向けるという、政府ならぬ回転営業工務店みたいなことを、どこでもやっていた
ように思います。
人が治める国家なので、悪い部分もありますが、融通のきく良い部分もたくさんありました。
話が長くなるので、続きはまた次のときに。
◆トップへ戻る
a:1580 t:1 y:0