中国語での「方角」の言い方について
日本語では複雑な方角の言い方は
「北」と「南」が先に入り、
「東」と「西」か後に入ります。
例えば「北東」「南西」といった具合に。
それでは中国語の場合、どう言うのでしょうか?
実は、日本語の言い方とはちょうど反対なのです。
「北東」は「东北」、
「南西」は「西南」となります。
さらに、
「東北東」は中国語では「东东北」ですが、
「南南西」は「西南南」となります。
日本語は「東+北東」「南+南西」という構造になっていて、
これは一貫しています。
しかし中国語の場合、
「东+东北」、「西南+南」という
2種類の構造があります。
これは「声調の数字順に並んでいる」のです。
「西南 (xīnán)」、「东东北 (dōng dōngběi)」を
声調の数字だけで書いてみると、
それぞれ「12」、「113」というふうに並んでいます。
声調の数字の小さい順に漢字が並んでいるのです。
とても不思議ですね。
参考:声調(四声)
中国語には4つの音の上がり下がりがあります。
第一声 ~ 第四声、それに軽く発音する軽声。
これを声調 (せいちょう) または四声 (しせい) と呼びます。
相手に意味が通じるようにするためには、
この四声を守ることがとても大事になります。
一声:1、3、7、8 ( yī、 sān、 qī、 bā )
二声:0、10 ( líng、 shí )
三声:5、9 ( wŭ、 jiŭ )
四声:2、4、6 ( èr、 sì、 liù )
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