中国の結婚式と葬式について
中国の結婚式
日本では、結婚式で着るウェディングドレスは純白ですし、神前結婚式で見られる白無垢も真っ白です。白は純粋で汚れの無い高貴な色としてイメージされているからですね。
一方中国では、イメージカラーはまったく異なっています。
実は、「白」は結婚式ではなく、葬式のイメージカラーなのです。
中国で結婚式に白い服を着るのは、非常に縁起の悪いこととなっていました。そして、中国の結婚式のイメージカラーは赤ですから、花嫁といえば真っ赤な服を身にまとってというのが普通でした。
しかし、最近は中国でも、その習慣が変わってきています。
特に都市部では、純白のウェディングドレスに身を包んだ花嫁を見ることも多くなってきました。
やはり中国人にとっても、結婚式に女性があの純白のウエディングドレスを着るということは、素晴らしい印象を感じるようで、あこがれとなっているということのようです。
中国の葬式
せっかくですので、中国の葬式について。
日本では、遺族も弔問客も黒い服を着ることになっていますが、中国では遺族は真っ白です。そのため白いウェディングドレスは縁起が悪いとされてきたのでしょうね。
棺桶は「寿材 (shòucái)」といわれ、死に装束は「寿衣 (shòuyī)」といわれています。
日本人の感覚でこれらの字を見ると、あたかもお祝いごとを、さらには結婚式をイメージするかもしれません。
中国では「寿」という字は、単に「長生き」という意味でしかなく、「祝う」という意味合いはもっていないのです。
こういうところにも、日本と中国の文化の違いが表れていて、おもしろいものですね。
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