中国語の一風変わった外来語の作り方

中国に住んでいたときに気がついた、海外から入ってきた外来語の表現には、とても奇妙で面白くびっくりしたものがありました。

例えば、フライドチキンの代名詞とも言える「ケンタッキー」。
中国語にすると、何と・・・、

ケンタッキー

肯德基
kěndéjī
ケンダージー
です。

あの有名なファストフード店、「マクドナルド」は・・、

マクドナルド

麦当劳
màidāngláo
マイダンラオ
です。

「何これー!」 と思ったものです。

 

外来語の作り方

外来語には、意訳されているものも音訳されているものもあります。
どちらかというと意訳が多いかもしれません。

さらに別の例をあげてみると、

「スター」 は、   
明星            
míngxīng        
ミンシン       

「アイドル」 は、
偶像
ǒuxiàng
オウシアン

「マスコット」 は、
吉祥物
jíxiángwù
ジーシアンウー

「う~む。」 いずれもなんだか直訳ですよね。

「アイドル」 が「偶像(ぐうぞう)」だなんて、ちょっと日本語の感覚からすると受け入れがたいような気がするのですが・・。

何かもっと良い言い方が出てきて、それが広まったらいいのにと思うのは私だけでしょうか。当分はこのままなんでしょうね。
 

 

ちょっと変わった例

中国では、結構外来語の読み方をそのまま中国語の当て字を選びあてはめて、中国語の単語にしているものが多いのですが、中には変わった例もあります。

「イージス艦」 の例を見てみましょう。

イージス艦は普通、
宙斯盾舰
zhòusī dùn jiàn
と言われますが、

「イージス (Aegis)」 という言葉の音と、
宙斯盾
zhòusī dùn
ヂョウスー ドゥン
という音があまりにもかけ離れています。

では意訳なのかというと、そんな感じでもありません。
一体なぜなのかなと前から思っていたので、ある日ちょっと調べてみると、おもしろいことがわかりました。

「イージス」 とは、ギリシア神話に出てくる「ゼウス」が持つ「盾」のことなのです!

つまり、「イ―ジス艦」とは「ゼウスの盾の艦艇」という意味なのです。

それを中国語に訳したのが
宙斯盾艇
zhòusī dùn jiàn
ヂョウスー ドゥンジエン

宙斯」 とは「ゼウス」のことだったのです。
こういう外来語の作り方もあるのですねぇ。

いつ、誰が、どうやって作っているのか、とても興味深いです。

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