トップ中国は数字が重要視される社会

中国は数字が重要視される社会

中国の人は、少し親しくなるとすぐに「あなたの給料はいくら?」と
聞いてきます。

日本人的な感覚からすると、あまりに唐突で露骨な質問になるのです
が、中国ではさほど異常なというわけではありません。

中国で生活をしてみると中国社会そのものが、そこらじゅうが数字に
囲まれた世界だからです。

数字

市街の中を走るバス、そして遠方を結ぶ長距離バスなど、あちこちを
綱の目のように走るバスは、すべてが3桁か2桁の数字で表わされて
います。

市場に買い物に行けば、すべてが500g単位(1斤=500g)の量り売
りで買うことができます。

なので何かあると、まずは数字を確認するということから、コミュニ
ケーションが始まることが多いです。

そういう意味では、早く生活に慣れるためには、まず数字表現を最初
に覚えるべきなのかも知れません。

また、中国人はみな身分証を携帯しています。そしてそれには個人の
与えられた番号が記されています。日本でもようやくマイカードの
システムが導入されましたが、中国でははるかな以前から、そのよう
になっていました。

 

身分証となりすまし

ここで・・・話が少し脱線しますが、

中国で新しい従業員を採用するときには、担当部署の責任者が必ず
その相手と面接をします。そしてその際には、その身分証の内容を
しっかりと確認をします。

写真とその本人が本当に同じ人間なのか・・、確認するためです。

というのは、中国では差し出された身分証と面接の本人が違うケース
が多々あるからです。

別になりすましてスパイするとかテロのためとかいう問題ではなくて、
要は本人が自分個人の身分証を持っていないからなのです。

長きにわたる一人っ子政策で、二人目以降は高額の罰金が課せられる
という地方が多く、役所への登録は一人目だけで、二人目以降は登録
せずに罰金を免れているケースが多いからなのです。

通常、自分の身分証明書を持っていない人は、普通の会社に入ること
はできません。水商売関係だけがその唯一の働き場所になります。

そのため、身分証を持っていない妹や弟は、姉や兄の身分証を持って
面接にくるというわけです。

意外と似ている人も多く、そして身分証が当人のものでないと気がつ
いても、経歴や人柄が良さそうだと、気づかないふりをして採用する
こともあったりします。

まあ、日本ではあり得ない中国の裏事情ですね。

中国人の数字偏愛

数字に執着する中国語では、数字でいろいろなことが表現されています。

「六(liù)」は「流(liú)」」と同音のため、順調に流れることを意味
します。また「四(sì)」は、日本と同じく「死(sǐ)」を意味します。

「八(bā)」は「発達する」で、十進法の究極の数「九(jiǔ)」は聖数、
「二百五(èrbǎiwǔ、250)」は「(知能が足りない)ばか」を意味しま
す。

また、地方によっては「二(èr)」も人を罵倒する表現になります。

「你是二子(nǐ shì èr zǐ,おまえは2)」は相手をけなす、とても失礼
な言い方になってしまうので注意が必要です。

ただ、対(ペア)をこよなく愛する中国人は偶数が大好きで、結婚式は
偶数の日に挙げるのを吉としています。

結婚式の車
(今でも結婚式のあと、こんな車で街中を走り回ります)
 
中国は古来より、誇張表現が多い国と指摘されますが、その誇張の仕方
に、より中国的な国民性が表れています。

また、中国人は「現実主義である」とよくいわれますが、数字で物事を
表そうとする発想にもその一端が表れています。

世界で活躍する華僑たちの商売のうまさは、こうした中国人の数字偏愛
に由来するのかもしれません。
 

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