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わかりやすくてシンプルな中国語の動詞活用
中国語の動詞活用は、日本語の動詞活用に比べて、非常にわかりやすくシンプルです。今回はその部分について、例をあげて説明していきます。
ところでご存じかと思いますが、日本語には、国際的にも有名な動詞の「5段活用」と、外国人泣かせの語尾変化による動詞の活用があります。
「書く」のケースでいうとすると、
「書かない/書きます/書く/書くとき/書けば/書け!/書こう」
という具合。
また、「力行変格活用」と「サ行変格活用」などもあるので、多くの日本語学習者が涙しているのではないでしょうか。
中国語の動詞活用
一方、中国語の場合は、「一文字一音節」という原則があり、
「動詞は原型のまま使える」
となっています。つまり、日本語のような語尾活用はないということです。
意味に変化を持たせるときは、動詞にある言葉を補ってやるというやり方で対応するようになっています。
言葉を補うといっても、日本語の「か・き・く・く・け‥‥」のように、それ自体が意味を持たない助動詞のようなものではなく、
・受け身を表す「被」
・否定を表す 「不」
・可能を表すす「能」
・
・
などの語を使います。
一目で動詞の意味が理解できるような言葉がくっつくだけなのです。
中国語がわかりやすいのは、このためです!
すべて表現できるのか‥
では、動詞に補語をくっつけたものが、日本語の動詞活用にイコールで、結びつけることができるのでしょうか?
そこがポイントですよね。
「実は‥‥、できるのです!!」
まったく同じとは言えないかもしれませんが、すべて対応させることができます。
では、「来(lai、来る)」を例にしてやってみましょう。
未然形 来ない = 不来
連用形 来ます = 来
終止形 来る = 来
連体形 来るとき = 来吋 または 来的吋候
仮定形 来れば = 来的话
命令形 来い = 来
完了形 来た = 来了
疑問形 来るか? = 来吗?
このほかにも、次のような“活用”のバリエーションがあります。
・来了吗? = 来たか?
・不来吗? = 来ないか?
・没来 = 来なかった、来ていない (前につく時問詞によって区別)
・能来 = 来れる (来ることができる)
・不能来 = 来れない (来ることができない)
・不来的话 = 来なければ
・来了的话 = 来たなら
・能来的话 = 来れるなら (来ることができるならば)
これらを、あるセンテンスのなかにセットすると、さまざまな意味変化への応用がききますので、是非、覚えてみてください。
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