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中国語の口語体と文語体について
英語には口語体と文語体があり単語を使い分けていましたが、中国語にも同じように会話で使うものと、文章を作成するときに使うものがあります。
例えば「赤」と「紅」。「赤」は普段の会話では使用されない語で文語体の単語ですが、会話では口語体の「紅」が使用されます。
同じように「犬」と「狗」。「犬」は文語体であり、日常会話で使われる「狗」が口語体になります。
中国語を勉強する目的がどちらなのかによって、これらの単語の違いを知った上で、使い分ける必要があります。
通じなかった最初の頃
私が中国に初めて来たときは、日本で買ってきた中国語の学習本をいつも見て勉強をしました。そして買い物などのときには、その中に載っている単語一覧の意味を見て使う単語を選び、相手に説明しようとしたものでした。
しかし、相手がこちらの話していることをまったく理解できずに反応しないというときもあれば、すぐにわかってもらえて即座に反応が返ってくるというときもありました。
その時は、何故そうなるのかはまったくわかりませんでしたが、あとで多くの友人ができてそのことを質問すると、口語体と文語体があってそれが原因だと聞かされたのです。
一般の人たちとの会話で文語体を使うと、こちらの発音が不完全なことも加わり、まったく通じないことになるとのことでした。
また、中国語の標準語でも同じ意味を表す単語がいくつもあり、地方によって、あるいは使う人によって、よく使われる単語と使う頻度の少ない単語があるとのこと。
こちらが相手のあまり使わない単語で、さらには不正確な発音で話すとまったく通じなくて、自信をなくすという結果になっていました。
同じ意味の単語があっても、口語体の単語で一般によく使われる単語を知って話すようにすることが大事で、コミュニケーションがうまくできるということでした。
(結局、現地の人とよく話をしたり、人の会話を良く聞いてそれをその通り真似るというのが、通じるための一番の近道だということでした)
単語の意味を決定する「四声」
また中国語では発音のイントネーションに「四声」というのがあり、これは非常に重要です。これらが不完全だとまったく通じないということを、是非知っておく必要があります。
中国語では文法が簡単なだけに、この「四声」がとても大事で、日本人が正しく話しかけているのにまったく通じないという場合は、ほとんどがこの四声が正しくないからでした。
それほど中国語においてこの四声というのは重要であり、中国語を話すことを志した人にとっては、最重要ポイントとしてしっかりマークして身に付ける必要があります。
これらについては別のパートで詳しく解説していますので、そちらを参照してください。
まとめ
少し話しが脱線しましたが、中国語を学ぶ中で早くコミュニケーションができるようになるポイントとしては、次の3つでした。
・「口語体」の単語と「文語体」の単語について理解する
・同じ意味でも皆が良く使う語句を使うようにする
・話すときは「四声」を限りなく守るようにする
私はこの3つをとにかく意識して話すように心がけたら、3ヶ月目あたりからグングン通じるようになっていきました。本当ですよ!
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