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中国語は単語だけでも十分会話ができる言語
あなたは単語だけで中国語の会話をしたことがあるでしょうか?
おそらく国内の人の場合は、「ない」という答えが圧倒的に多いでしょうね。
ある程度、センテンスとしてちゃんとした中国語を話せなければ会話にはならないのでは・・と思い込んでる人は結構多いのではないでしょうか。
英文は読めても話せない人がたくさんいるのも、日本人の多くがこのような「ためらい」があるからではないかと思います。
一度外国に行って、単語だけや文法的に少しだけ間違っている文で話しても、ある程度はコミュニケーションができるものだ・・と経験するまでは、なかなかこのような「ためらい」が消えないと思います。
しかし、そのちゃんとした中国文を話せなければ会話にならないという部分は、まったくの間違いだということです。そんなことは絶対にありません。
自分自身の普段の会話を思い浮かべてもらったらわかるように、私たちは「ちゃんとした文」でいつも意思疎通を行っているわけではないのです。
2~3歳の小さな子供でさえ、日本語と中国語でちゃんと会話らしきものをやっているのですから。
もちろん2歳の子供に複雑な抽象概念がわかるわけではありません。
会話のレベルから言えば極めて即物的で、単純且つ簡単なものでしかないでしょう。
しかし、それでも意思の伝達は何とか行われているのです。
つまり、日常会話の多くは、単語だけでも会話はちゃんと成立するということ、いやむしろ、単語だけで会話が成立している場合が非常に多いということです。
日常の単語だけでの会話
普段の自分の会話をよく考えてみると、日常会話では単語だけで話し合う場合もけっこうあります。
たとえば新幹線のなかで眠っていてふと目が覚めたとき、隣に座っている友人にあなたは、
「今、どこ?」
あるいは、
「今、どのあたり?」
と言って、聞くのではないでしょうか?
「私たちの乗っている列車は今どこを通過していますか?」
などと、くどくどと長い文で尋ねたりするでしょうか。
「今、どこ?」
「小田原過ぎたところ。」
これでちゃんと会話は成り立っています。
中国語だって同じです。
现在,哪里?(xiànzài,nǎli)
これで十分なのです。
レストランの会話
また、レストランで料理を注文するときなどは、
「あなたは何を食べたいのですか?」
とは言わずに、
「何食べる?」
とか、
「何にする?」
と言うと思います。
すると、相手は、
「俺、春巻き」
とか、
「春巻き」
とだけ答えたりします。
たしかに文法的に見れば不十分で正しくないかもしれませんが、中国でも同じように言うのですから、それでいいのではないでしょうか。
中国では友人から、
你要什么? あなたは何にする?
nǐ yào shénme
と聞かれたら、
我春卷。 僕は春巻き。
wǒ chūnjuǎn
として、これで立派にオーダーすることができます。
そして、
你呢? あなたは?
nǐ ne
とでも問い返せば、十分会話が成り立つわけですね。
日本人に有利な言語
日本人と中国人の間には、高度な抽象概念が同じである漢字を、共通のコミュニケーションツールとして、初めから共有されているのですから、ゼロからの出発ではなくて、40~45%あたりからのスタートということになります。
なので、あまり完璧な文章にこだわらずに、まずは単語会話でもトライしてみて、言いたいことが通じる楽しさを感じてみてください。
少し慣れてくれば、加速度的に理解が進み、上達していきます。
あなたが日本人なら・・。
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