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中国語は3ステップで取り組むのが効率的
わたしは、中国語の勉強を始めてから6か月になろうとしたときに、突然、人が話している言葉の意味がわかるようになりました。
そのときまでは異国の言語として、まるで暗号のように聞えていた音の羅列が、初めて意味をもった瞬間でした。
そのときの気持を素直に表すと、真っ白いもやの中で何も見えずに周囲を見回していた人間が、急に強い風が吹いてもやが払われ、白いカーテンがなくなり、周りがはっきりと見えるようになったときのような衝撃的な印象でした。
英語学習をしているときには、一度も体験したことのなかったことです。
中国語学習に有利な日本人
早いタイミングでこのような瞬間を迎えることができたのは、普段から漢字に慣れ親しんでいる日本人だったからだと思います。
漢字を使っている国は、世界でたった二つ。
わずかに、「中国」と「日本」だけです。
漢字を見て瞬間的に意味を理解できる日本人には、大きなアドバンテージがあるということ。中国語を全く知らなくても、40%くらいの内容は筆談だけで理解しあうことができるので。
もしも、中国語を使えるようになりたいと思っているのでしたら、英語の4分の1くらいの努力で話せるようになるはずです。
日本人なりの効率的な学習の仕方をするようにして、短期間で楽しい会話ができるように取り組んでいきましょう。
現地での学習スタイル
私は中国語を勉強するときに、初めから文法の本を開いて勉強したわけではありません。いくつかの基本文だけを覚えるようにしたあと、単語を入れ替えて実際にコミュニケーションするようにしていました。
すると、あとから
「疑問文にするにはどうやるのか?」
とか、
「否定する場合はどのようにすればいいのか?」
とか、
その都度文法的な要求が出てくるので、そのときに文法の本を開いて確認するという進め方をしてきました。
より実践的な学習
しかしながら、現地にいない人が効率よく中国を勉強しようとする場合、あれもこれもいっぺんに覚えようとするのではなくて、使う可能性の高い順に的を絞って勉強するのが、効率の良いやり方だと思っています。
中国語を話せるようになるためのターゲットとしては、大きく分けると次の11のグループがあります。
① 名詞述語文 ◎
② 形容詞述語文 ◎
③ 動詞述語文 ◎
④ 存現文 ○
⑤ 完了 △
⑥ 経験 △
⑦ 進行 △
⑧ 状況の変化 △
⑨ 否定文 ○
⑩ 疑問文 ○
⑪ 疑問詞疑問文 ○
これらすべてを一度に覚えようとするのではなく、三つのグループに分けて順に使えるよう、取り組んでいくというのが良いと思っています。
◎‥‥第一のグループ(基本)
○‥‥第二のグループ(基本2)
△‥‥第三のグループ(応用)
会話ができない入門のころから、徐々にできるようになり、そしてかなり日常会話ができるようになるまでを三つの区間に分けて、その都度必要となる構文をこの三つに振り分けています。
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【1】
① 名詞述語文 ◎
・私は日本人です。
② 形容詞述語文 ◎
・中国は大きい。
③ 動詞述語文 ◎
・私はビールを飲む。
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【2】
④ 存現文 ○
・椅子の上に帽子が一つある。
⑨ 否定文 ○
・私は日本人ではありません。
⑩ 疑問文 ○
・あなたは韓国人ですか ?
⑪ 疑問詞疑問文 ○
・これは何ですか ?
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【3】
⑤ 完了 △
・彼は行った。
⑥ 経験 △
・彼は行ったことがある。
⑦ 進行 △
・彼は今ご飯を食べているところだ。
⑧ 状況の変化 △
・私は大学生になった。
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次回より、順に例文を示しながら、わかりやすく説明していきたいと思います。
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