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単語学習|使われるもの使われないものを区分け
海外に何度も行ったのがきっかけで、英語と中国語を話すようになったのですが、最初に学習を始めた頃の一番の課題は、
「いかにして単語を効率よく覚えるか」
でした。
というのも、新しい言語を学ぶときは、できるだけ早く多くの単語を覚えなければならないからです。早く多くの単語を覚えることが、話せるようになるための第一の関門だからです。
そのため、いつも真先に考えていたのは、
「どの単語がよく使われて、どの単語があまり使われないか」
ということです。
そのことををよく確認して、早く覚えるべき単語をできるだけ絞り込もうとしたのでした。
しかしはじめの頃は、その言語のことについては全く知らないので、覚えるべきターゲットの絞り込みは、簡単なものではありませんでした。
結局自分としては1語1語覚えていき、友人と会った時にその単語の使用頻度を確認して、あまり使われないものについては、それ以降は復習をしないということにしたのでした。
中国語が話せるようになった今、そのことを考え直してみると、本当によく使う単語やフレーズだけを絞り込んで示してくれる参考書があれば、回り道をしなくてもよかっただろうと思っています。
ということで、今回は「お礼と返事」のフレーズ関係で、よく使ったものと使わなかったものを整理し分別してみました。
お礼と返事フレーズの使用頻度
◎ | ありがとう | 谢谢 | xièxie |
○ | あなたに感謝します | 谢谢你 | xièxie nǐ |
△ | 非常に感謝しています | 非常感谢 | fēichang gǎnxiè |
- | 本当に感謝しています | 太谢谢你了 | tài xièxie nǐ le |
- | どうもありがとう | 多谢 | duōxiè |
■解説:
他のフレーズは少なめで、圧倒的に「谢谢」を使いました。また、相手の人が、意識している人の場合だけは「谢谢你」を使いました。
「非常感谢」は本当にたまーに使う程度で、「太谢谢您了」と「多谢」はまったく使いませんでした。
3年以上、シンプル中国語で生活していましたが、友人などとの日常会話などでは、ほとんど「谢谢」だけでやり通していました。
あとは、ケースによって声の大きさやイントネーションを変えたり、ときには握手などをプラスしたりして、感謝の気持ちを表現していて十分でした。
○ | 恐縮です | 不好意思 | bùhǎoyìsi |
△ | お気遣いありがとうございます | 谢谢你的关心 | xièxie nǐ de guānxīn |
- | あなたのおかげです | 托你的福 | tuō nǐ de fú |
- | ご面倒をおかけしました | 给你添麻烦了 | gěi nǐ tiānmáfan le |
- | 多大なご面倒をおかけしました | 给你添了不少麻烦 | gěi nǐ tiān le bùshǎo máfan |
○ | お手数をおかけしました | 麻烦你了 | máfannǐle |
■解説:
中国語で「ごめんなさい」は「对不起」ですが、中国ではあれもこれもと、あまりあやまり過ぎない方が良いと聞いていたので、「ごめんなさい」の意味で「不好意思」を長らく使っていました。
しかし実際は、「申し訳ない」というニュアンスよりは、「恐縮です」というニュアンスの方が近かったようです。
偉い人や目上の人にお酒を注いでもらったりしたときなど、あえて何かをしてもらったときなどに使うフレーズです。
「谢谢你的关心」はたまに使い、「麻烦你了」は仕事の関係でそれなりに使いました。他のフレーズは、まったく使いませんでした。
- | 心からの感謝の意を表します | 表示衷心的感谢 | biǎoshì zhōngxīn de gǎnxiè |
- | 感謝にたえません | 感谢不尽 | gǎnxiè bùjìn |
- | 恩にきます | 感恩不尽 | gǎnēn bùjìn |
- | ご協力ありがとうございました | 谢谢合作 | xièxie hézuò |
- | 感謝しないで | 不谢 | bùxiè |
◎ | 感謝しなくていいですよ | 不用谢 | bùyòng xiè |
■解説:
相手にいろんな感謝を伝える言葉がありますが、一言で言えば「谢谢」と「不用谢」の2つだけで乗り切ってきたという感じです。
むずかしい感謝の言葉は、一度も使ったことがありません。それで特に困ったことはありませんでした。(外国人なので容赦してくれたのかな?そうは思わないけど・・)
○ | 遠慮しないで | 不客气 | bùkèqi |
- | 遠慮するな | 别客气 | bié kèqi |
△ | 遠慮しなくていいですよ | 不用客气 | bùyòng kèqi |
- | 何をおっしゃいますか | 哪里哪里 | nǎlinǎli |
- | とんでもない | 哪儿的话 | nǎrdehuà |
■解説:
いつも使っていたのは「不客气」で、自分は使わなかったけれど、相手側の人がたまにつかっていたのが「不用客气」です。
「哪里哪里」と「哪儿的话」は覚えておいた方が良いと思いますが、使えなくても特に問題にはなりません。
以上、友人や一般の人などとの日常会話ならば、むずかしい言い回しは覚えなくても大丈夫です。お礼のためのフレーズ選びで悩むくらいなら、気持ちを込めた「谢谢」だけで、十分伝わると思うのですが‥。
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