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頭ではなくリズムと感覚で文を覚える
「想」という語はとても良く使う語の一つですが、文法上どのように分類されたとしても、「話し手の主観をあらわす動詞」であるということには変わりありません。
この「想」を覚えようとするときに、この語単独で覚えるよりも、主観的表現の代表的なバリエーションを同時に学習することで、表現力はより確実に高まっていくと思います。
このことは英語の場合でも同じです。
例えば、think という動詞を覚えるときに、その関連の語である want, consider, uppose, intend, expect などの、判断や期待の程度の異なる動詞を一緒に覚えると、それぞれの単語の意味合いやニュアンスの差がわかるようになり、単独で覚えていくよりもずっと理解が深まります。
それによって、英語表現の幅も大きく増えていくというものです。
何かを覚えようとするときは、その関連の語を含めて同時に学習することが、より深く理解して効率よく進めていくためのコツとなります。
「想」の代表的な意味
では、「想」の代表的な意味について整理してみましょう。
それには次のようなものがあります。
1)(単に)思う。~だろう (think, guess)
・我想今天他会来。
wǒ xiǎng jīntiān tā huì lái.
私はきょう彼がきっと来ると思う。
・我想他一定不在。
wǒ xiǎng tā yīdìng bùzài.
彼はきっといないだろう。
2)~したいと思う (want, expect)
・我想学习中文。
wǒ xiǎng xuéxí zhōngwén.
私は中国語を勉強したい。
・我想去上海。
wǒ xiǎng qù shànghǎi.
上海に行きたい。
「想」の用法については、当面この2つをしっかりと覚えれば良いでしょう。
「想」のバリエーション
次に「想」のバリエーションとして、たとえば「觉得 juéde」と「看 kàn」を説明しておきます。
「觉得」は、経験してすでに感じていることをベースに、「~と思う」という意味合いを表すときに使います。例を上げると次のようなものがあります。
・我觉得好吃。
wǒ juéde hǎochī.
やっぱり、おいしいですね。
・我觉得上海有意思。
wǒ juéde shànghǎi yǒuyìsi
上海って、面白いですよ。
また「看」は、見た目の感覚で「~と思う」と言うときに使う動詞です。「どうやら~らしいと思う」「~のように思われる」という日本語とイコールだと考えて
もいいでしょう。例文上げると、
・我看他是中国人。
wǒ kàn tā shì zhōngguórén.
彼はどうも中国人であるらしい。
というような具合です。
いずれも、英語の「I think」 や「I suppose」と同様、動詞は主語のすぐあとにくる、というのが日本語との大きな違いです。
「我想~」「&size(我觉得};~」「&size(我看};~」と何度も簡単な例文を囗に出すことで、口がその発声リズムを覚えるようになります。
イメージするとすぐに口が繰り返して覚えた通りに動き出すという感覚ですね。
頭ではなく口の動きと発声のリズムで覚えてしまうというところです。
これこそが、野球の千本ノックではありませんが、繰り返しの訓練で体が覚えるという部分になります。良く使う動詞や文を、何度も何度も声を出して音読するということはとても大事な身に付け方だと思っています。
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