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中国で実践した5つの学習方法
前回、あるところを境にして急に中国語の意味がわかるようになった体験について書きました。
学習の仕方が適切だったのかどうかはわかりませんが、毎日のように中文でメールのやり取りをし、単語速習一覧を眺め、翻訳ミニノートを持って買い物を続けていたら、あるときから急に聞こえだしたという体験でした。
突然スイッチが入ったと書きましたが、もしかしたら中国人の同僚たちの世間話を聞いたときに、今まではわからないものとして聞こえた音を翻訳せずに処理していたのかも知れません。
そしてそのときは、その声に反応して翻訳し始めた結果、意味が十分わかる内容であるということに突然気がついた・・ということなのかも知れません。
その現象がどうしてそのときに起こったのかははっきりしませんが、何しろ自分にとって突然わかるようになったと感じたことにすごくびっくりして、大きな喜びの感情が込み上げてきたのを今でもハッキリ覚えています。
中国語が理解できるようになっての反応
そのときまで中国人の同僚たちは、日本人はみな中国語がわからないので、仕事中でも平気で家族のことや他の人の噂話などをしていたようです。
ところがあるとき、事務所の中で席の向かい合った二人が、こちらにも聞こえるような大きな声で話し始め、その内容が自然に聞こえてきて、それは会社のある男女間の話で、彼女に頭が上がらない男の人の話だとわかったのです。
おかしかったので「くすっ!」と笑ってしまったら、それに気づいた一人が「ストップ!○○先生は意味がわかってる!」と言って、相手が続けて話そうとするのを制止したのでした。(日本語の○○さんは、中国では○○先生)
まあそういったことから、私が中国語を勉強していて意味がわかるようになってきたということが知れ渡り、逆にいろんな人から話し掛けられるようになっていったのでした。
当時の学習方法
まだ半年まで経っていないときでしたが、かなり急速に知識が身についていったと思っています。とにかく日本語は一切使わずに、いつも翻訳ミニノートを胸ポケットの中に入れて街へ出かけていました。
買い物や食事、あるいは屋外居酒屋などで実戦カタコト会話の練習を繰り返していたことが、大幅に学習期間の短縮につながったのだと感じています。
そのころやっていた勉強方法は特別変わったこととは思っていませんが、振り返って整理してみると次の5つでした。とにかく毎日のように繰り返していましたね!
【当時の学習方法】
①ウォーキングしながらmp3プレーヤーで中国語CD聞きまくり
(中国語と日本語訳、文法説明のある内容)
②急ぎ覚えたい単語リスト作り、いつもポケットに
(最初は生活単語と重要動詞で一覧を作った)
③メールのやり取り
(とにかく毎日メールが来て、その都度3~4回はやり取りしていました)
④単語&基本文&決まり文句を調べて、ミニノートにせっせと書き込み
(あいうえお順の見出しを付けて、素早く調べられるように)
⑤翻訳ミニノート片手にショッピング
まだまだ文全体を暗記できていないので、いつもミニノートを見ながら、相手に話しかけていました。実戦会話の実習です。
通じないときは、相手にミニノートを見せたり、筆談をしたりして言いたいことを伝えていました。
日中は、事務所の給湯室や休憩室で同僚の会話を注意して聴いて、できるだけ話し掛ける。退社後や休日は買い物で実践トライ、および友人と勉強会や食事会。・・というような按配でした。
メールやり取りの効果
相手のメールの文構成と英語のときの語順を頭に置いて、それらの単語を並べ直して、返信する・・を繰り返していました。ときには、あなたの文は意味がわからない・・と返信されることも何度も。
そして、そのやり取りが終わったら、全て1冊のノートに書き残していました。
おかげでそのノートを辞書代わりにして、スムーズにメールの意味をつかむことができ、そして要領良く返信文を作れるようになっていったのでした。
ほとんどの場合は、文は同じで単語だけを入れ替えれば良かったし、定型文があって決まったものが最初と最後に来るということもわかりました。ポイントは中間部分だったので、そこだけオリジナルの文を作れば良かったのです。
ノートさえあればメールのやり取りがスムーズにできて、簡単な文で意思疎通ができるようになったのも、この訓練を続けたおかげです。
また、漢字の入力ですが、全てピンインを入力してから漢字に変換していたので、かなりの数のピンインを同時に覚えることができました。
このような訓練を毎日続けたことが、私の中国語力を急速に押し上げたと思っています。
まとめ
仕事の関係でたまたま中国に赴任し、そこで中国語の学習をすることになったので、日本にいて勉強するよりはずっと良い環境(すぐに実践ができた)で進められたと思います。
なので、あまり参考にはならないかも知れませんが、学習のステップとして必要な部分もあるかも知れない・・と考えながら、チェックしてみてください。
1)中国語に浸かっている時間が長かった。
→周りに日本人がほとんどいない環境だった。
(できるだけ通訳を使わないようにした)
2)まったく触れたことのない言語を覚えるには、やはり繰り返しが必要
→少しずつ慣れてきてからようやく覚えることができるようになった。
(頭に入るには目と耳が慣れてからようやく‥という感じ)
3)実戦で体験学習を繰り返したこと。
→いっぱい失敗。何度も悔しい思いをしたこと。
(その悔しさが、記憶の定着には多大な効果)
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